2015年8月29日土曜日

【レポート】ツキイチテーブル#45 夏の終わりにホッピング!〜アートラボあいちをはしごしよう!〜

今回のツキイチテーブルも先月に引き続き、ぎりぎりのお知らせとなってしまい、あわや、発起人しか集まらないのではないか、と思いましたが、前日の告知にもかかわらず、5名の方に参加していただきました。
ありがとうございました。

さて、アートラボあいち長者町(以下、長者町)とアートラボあいち大津橋(以下、大津橋)をはしごしたわけですが、お天気もなんとかもって、雨の中の移動は避けられました。



長者町は、旧玉屋ビルと呼ばれているビルの3~5階がアートラボとなりました。
参加者の一人は大変迷ってしまったそうで、30分遅れの到着でした。
たしかに、1,2階が“おしゃれな”カフェ&バーになっているので、一見して、その上にアートなるものが設置されているとはピンとこない雰囲気を醸し出しています。
しかも3階へ続く階段は店内にあるという、なんとも不思議な光景。
(ここだよなぁ~なんか入りにくいなぁ~)なんてまじまじと覗いていると、定員さんが温かく「どうぞ~上ですよぉ~」なんて教えてくれます。
無事に集合時間に着いた参加者は、偶然にも2010年からのオーディエンスだったので、細い階段を上りながら、なんとなく5年前にタイムスリップのような…
「1階は地獄だった、2階は1週間だった、3階は雲だった、4階は銀紙だった、5階はヤスられていた」
などと、言い合いながら懸命に階段を上りました。
(「1階が地獄??」と思った方はこのページの最後をご覧ください↓)
「クーラーが入っているじゃないか!」とか「窓から見える景色が変わったなぁ~。賑やかになったな、長者町…」なんて展示に関係ないことばかり言い合って、幾多の階段を乗り越えたのでした。


展示作品は、「あー、この作品、見たことある」とか「あー、この人の前の作品はこうだった」
などという話しが広がるくらい、すでに活躍の片りんをのぞかせている方たちばかりで。
こうして、愛知出身者たちの活動を見守っていける場所は、やっぱり“常に”あるといいな、と思いました。

さて、そして今回のメインイベント。
はしごします。

長者町から大津橋は近いようで遠い、というのがまずもっての印象です。
歩いたなら30分強です。
今回は、1駅分だけ地下鉄を使う方法を取りました。
それぞれ、駅からは歩いて5分くらいです。
長者町の最寄駅は「丸の内」、大津橋の最寄駅は「久屋大通」です。
(長者町は「伏見」、大津橋は名城線「市役所」にも近いですが、駅からは同じくらいの距離ですし、
乗り換えを考えるとはしごの場合は「丸の内」と「久屋大通」がおすすめです)
丸の内と久屋大通をつなぐのは桜通り線といいまして、他の線よりも比較的本数が少ない上に、一番最後に完成した線なのでひどく地下に潜ります。
地上から出たり入ったりするだけで、5分くらいとられます。
たった5分なのですが、積み重なると、
「あれ、これ、歩いた方が早かったんじゃね?」
という疑問に襲われます。
名古屋市の地下鉄は1駅210円ですし、なんか妙に損した気分になります。
一度、徒歩組と電車組で、時間ではなく歩数で勝負してみるのも良いかもしれません。
今回は運よく、ホームに降りたらすぐに電車がきましたし、
「1番出口から出ると近い!」なんて出口に詳しい人がいたりしましたので、
20分くらいで移動することが出来ました。



そうやって大津橋に着いた一行でしたが、こちらは初めて足を踏み入れる場所。
重厚な歴史に包まれた建物は、近寄りがたい印象を受けます。
アートラボは2、3階。
1階は、「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」です。
中に入りますと、長者町と正反対だな~という印象。
長者町は天井も低く、部屋も狭い。
以前にあった台所のタイルが残っていたりして、生活感が染み出ていて、なんだか温もりすら感じます。
大津橋は天井が高く、部屋というか、室内が広い。
コンクリートが冷ややかで、きっと冬はめちゃ寒いんだろうなぁ。

大津橋の展示は大型の作品が多く、それぞれに建物の重厚感に負けない存在感を放っていました。
























と長々と書きましたが、みなさんもどのルートが最短か、ぜひ試してみてください。
名古屋市美術館や愛知県美術館、その他ギャラリーなど、経由する場所を作ると、また違ったルートも見えてきます。
鑑賞とは違った「いかにして有意義にはしごするか」という試行錯誤の楽しみが増えたように思いました。
最後になりましたが、急な押しかけにもかかわらず、温かく迎えてくださったアートラボあいちのスタッフのみなさま、ありがとうございました。


やすい

※あいちトリエンナーレ2010の会場でもあった旧玉屋ビルには、
1階は山本高之さんの映像作品《どんなじごくへいくのかな》、
2階はおなじく山本高之さんの映像作品《どうぶつたちの一週間》、
3階は石田達郎さんのオブジェ《入道雲》、
4階は小栗沙弥子さんのガムの銀紙で壁一面を覆った作品、
5階は青田真也さんの木彫りの熊やたて笛などの小物から、壁や箪笥までもやすりをかけられた作品、
が展示されていました。
当時は、窓にはめ込むタイプのクーラーと扇風機しかなく、鑑賞者は汗だくで上ったのでした。

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