2014年4月12日土曜日

【レポート】ツキイチテーブル#29

4月となり年度が変わって、新しくリフレッシュということもあって、はじめてツキイチテーブルに参加してくれた方も3人いらしてくれて、とても嬉しかったです。

今回のツキイチでは、過去に5度開催している「オーディエンス筋トレテーブル」にこんな人を呼んでみたい!ということを提案をしあう回として催しました。

「オーディエンス筋トレテーブル」とは、“オーディエンス”としての“筋力”を鍛えるためとして、アートの世界で活動されているこれぞという方をゲストとして招き、話をきいてみようというものです。このテーブルの“ミソ”は、呼びたい人を提案しあって決めるということです。誰もが提案できます。

最後に「オーディエンス筋トレテーブル」が開催されたのが2013年2月ということで、もう一年以上も間が開いているので、また新たな気持ちでアイデアを出し合えたらということではじまりました。

ロプロプに常連の人もいればはじめての参加者もいて、もちろんのこと各々が関心があることも様々で、“オーディエンス”という位置づけについてもひとりひとり様々でした。なのでとても多様な方々の名前が挙がったり、テーマや切り口についても興味深く多様な意見がでました。
あいちトリエンナーレや、名古屋近辺で活動されるアートや舞台公演の関係者や専門家と面識があるという方も多く、ダメ元でも話をもちかけるだけしてみよう、という声もあがったりしました。

特に今回のツキイチの参加者各々は、あいちトリエンナーレの制作ボランティアや、トリエンナーレに関連した色々な機会に知り合った、スタッフやキュレーターといった方々と、言ってみれば友達のような関係になっていたりしているのですが、実際そういった方々はよくよく考えてみればアートや舞台公演の専門家であって、いわば“その道のプロ”であるわけです。

トリエンナーレのときや今現在も、友達感覚で普通におしゃべりしたりはしているんだけど、実際しっかりと専門的な話は聞いたことがない、もしくはざっくりとしか聞けていないということで、一度しっかりとイベントとしてトークしてもらったら面白いのではと思いました。

まだ最初のざっくばらんな案出しということで、現実的に実現可能かどうかまでは詰めなかったのですが、何人か実際に実現に向けて話が進められそうな方々も提案が上がりました。

ロプロプは今回のようにオープンミーティングでアイデア出しや情報を交換し合ったりをよく行っています。そしてロプロプとしては、ツキイチなどで出たアイデアとかコネクションとかいったものを、そもそも別にそれをロプロプの中だけで使ったり、実現させたりする必要はなくて、その場で意気投合した面々が各々で独自にイベントを開催してみたり、準備ミーティングをしてみたりすれば面白いということでやっているので、今回出たアイデアなどが、全然別の機会に別のテーマで開催されたりすることも、とても面白いし、そういったことに向けて話したり考えたりしあうプロセスが、それこそロプロプがきっかけで生まれていっていくのが面白いなと思っています。

来月のツキイチテーブルでは、今回の提案で実現できそうなものをよりブラッシュアップしていくことをしたいと思っていますが、日時も場所もまだ未決定ですので、追ってご案内します。ツキイチの内容やテーマも全然固定的ではありませんので、こういったことを話したり考えたりする回にしてみては?というアイデアもどんどんいただければと思います。

(文責・田中)







2014年4月10日木曜日

【レポート】ツキイチテーブル#28




3月のツキイチテーブルはAAF2013のアートプロジェクトの魅力、 
お話しします」 をテーマに、ロプロプがAAF2013を通じて見たもの、
知ったこと、感じたことをお話ししました。








AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)は、全国の市民グループ
やアートNPO、アサヒビールなどが協働で開催するアートのお祭り
で、「未来」を展望し、「市民」が主体となって企画・運営し、
「地域」の魅力を引き出し、コミュニティの再構築をめざすアー
ト・プロジェクトが集まり、つながっています。

ロプロプは2012年度から参加しています。今年度は3回開催される
ネットワーク会議や報告会に参加したほか、交流支援プログラムで
鞆の津ミュージアムを訪問したり、メンバーが検証委員や実行委員
としてAAFに関わり、各地のプロジェクトを訪問しました。
(アサヒ・アート・フェスティバル http://www.asahi-artfes.net/






交流支援プログラムで訪れた「鞆の津ミュージアム」は、広島県福
山市にある「アール・ブリュット」を専門的に展示する美術館です。
「アール・ブリュット」は、正規の美術教育を受けていない人が作
った作品のことです。

私たちが訪れた時に開催されていた企画展「ようこそ鞆へ遊ぼうよ
パラダイス」の展示作品を紹介、参加者からは「この作品はどうや
って作られているの?」などといった質問があり、興味津々の様子
でした。

交流支援プログラムの時に「鞆の津ミュージアムの企画・広報」に
ついても取材しました。鞆の津ミュージアムの企画・広報は「スタ
ッフが面白いと思ったことをやる」ということで、ワンコイン館長
などのアイディアを紹介すると笑いとともに「なるほど」と意外な
発想に参加者はうなずいていた様子でした。
(鞆の津ミュージアム http://abtm.jp


続いて、検証委員として3カ所のプロジェクトを訪問した加藤、実
行委員として2カ所のプロジェクトを訪問した三浦が、各プロジェ
クトの作品や感想について、写真を交えながら報告をしました。
どのプロジェクトも、作品や展示されている場所などに個性があり、
参加者からは「こんな面白い展示が、日本各地で行われていること

を知らなかった」という感想がありました。



今回紹介したプロジェクト
・遊工房アートスペース http://www.youkobo.co.jp 
・船坂里山芸術祭推進委員会 http://funasaka-art.com/ 
・マイクロリサーチ/ON AIR http://komyoji-kaikan.blogspot.jp 
・こうふのまちの芸術祭 http://kofuart.net 
・とがびアート・プロジェクト http://www.gakko-bijutsukan.com/ 


今年度のロプロプは、AAF2014参加プロジェクトとして「アート 
オーディエンス筋トレテーブル」を開催します。2012年から始めた
企画で、アートの現場で活躍されている方をお招きして話を伺い、
鑑賞者としての力をつけようという企画です。
また、AAFとの共催で「AAF学校」を名古屋で開講します。AAFを立
ち上げた加藤種男さんを講師に迎え、プロジェクトを取材して、人
に伝えることを学ぶ講座です。、

2014年度も、アートを通じた交流ができるテーブルを作ってまいり
ますので、よろしくお願いします。