【レポート】あっとほっとピクニック#07『聞いて、見て 金沢アート体感ツアー』

3/16、17にあっとほっとピクニック#07「聞いて、見て 金沢アート体感ツアー」が実施されました。



1日目、16日は12:00から金沢21世紀美術館を訪問し、平林惠学芸員から特別なレクチャーを頂戴しました。地域における美術館としての取り組みなどお話しを伺った後、参加者からの多くの質問にも答えて頂き、当初の予定時間を越えて密度の濃いものとなりました。

レクチャーの後は、各自で展示を見て回りました。《ス・ドホ|パーフェクトホーム》、《ソンエリュミエール、そして叡智》、《Aloha Amigo! フェデリコ・エレロ×関口和之》といった企画展が開催されていました。各企画展が翌日に終わるということもあり、いつもに増して多くの方が来場しているとのことでしたが、鑑賞における動線設計が巧みなため、スムーズに観て回ることができました。

その後、金沢の偉人記念館である鈴木大拙館へ行きました。館の設計は建築界の巨匠、谷口吉生が行なっています。同氏は豊田市美術館も設計しているため、地元の美術館と対比させながら建物を見ていました。

2日目、17日は自由行動として金沢市内のギャラリーを回る人、足を延ばして能登半島にある美術館へ行く人と、思い思いに興味がある場所へ行きました。

これらの自由行動については、3月27日に実施した「ツキイチテーブル #16」(⇒参照)でスライドを交えて参加者から報告しました。おもな場所を列記します↓

◎金沢アートグミ:
アートファンが手がけたニュースサイトから始まったNPOが運営する、地域のアートスペースです。同じくアートファンが主体となるロプロプとしても、企画・運営などとても参考になりました。
http://gallery.artgummi.com/


◎問屋まちスタジオ:
金沢市の郊外にある旧印刷工場を活用した、スタジオ&ギャラリー&レジデンスの複合施設です。ロプロプも参加しているアサヒアートフェスティバル2013 でも、ご一緒しています。
http://toiyamachi-studio.com/

◎金沢美術工芸大学アートギャラリー:
《彫刻のコスモロジー/The Cosmology of Sculpture》展。金沢美術工芸大学の講師らが、「次の学年度までの谷間に」手がけた、彫刻をめぐる意欲的な展示でした。
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/www/contents/gakubu/news/detail/news_00460.html 

◎株式会社コマツ・金沢工場:
平成19年にできたばかりの工場で「自動車ボディをつくる大型プレス機械」を生産しています。
予約をすれば工場見学もできるようです。
http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/profile/directory/map03.html


◎能登島ガラス美術館:
公立では日本国内唯一のガラス工芸をメインとして展示する美術館です。建築家・毛綱毅曠による設計で、宇宙船を模した独特のデザインが特徴的です。
http://www.city.nanao.ishikawa.jp/glass/

◎金沢海みらい図書館:
建築家ユニット「シーラカンスK&H 」が手がけた図書館です。6千個の小窓と、2階と3階に仕切りがない特徴的なデザインで世界から注目されています。
http://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/umimirai/



21世紀美術館&工芸だけと思いきや、現代美術から建築までまだまだ奥深い金沢。また行ってみたいと思います!

◇謝辞:
本ツアーの催行に当たっては、金沢21世紀美術館学芸課・高橋律子様、同・平林恵様、金沢アートグミ・小森みゆき様、問屋まちスタジオ・土方大様ほか、多くの方々にご協力、ご尽力賜りました。この場をお借りして、あらためて皆様に感謝いたします。

R.K

 


 

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