ロプロプメンバーの3人が、三者三様に「関係性の美学」・「地域アート」・「芸術的価値」について解説をする今回のシリーズ、ご好評いただいたと聞いて主催者側もホッとしています。いつもより活発だったディスカッションの、その一部をご紹介します。
【テーマ1】「関係性の美学」について:
(テキストは「敵対と関係性の美学」(クレア・ビショップ/星野太訳))
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◎ディスカッションの内容(一部)
- 「ミクロトピア」という考え方を思い出した
- ブリオーとビショップの考え方の差は、彼らの故国であるイギリスとフランスの差ではないか?
- リレーショナルアートは「来るな」というよりも「そういう人しか入れない」
- 毛沢東思想とサルトルの関係は?
- 「アート=民主的」である必要がそもそもないのではないか? なぜ「アート=民主的」であることが大切なの?
- あいちトリエンナーレでも高架下に船を置いたとき、すぐ横にホームレスがいたが、これが「敵対」なのだろうか?
【テーマ2】「地域アート」について:
(テキストは「前衛のゾンビたち」(藤田直哉))
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◎ディスカッションの内容(一部)
- 美術業界ではどんな風に受け止められたのだろう?
- そもそもどうして文芸誌の「すばる」に発表したのだろう?
- 「地域アートの諸問題」とは行政側が上手く使っているということ? でも利用されているといえるとも、いえないとも難しいところ
- アートが一種の「政治」を示すことはあるのだろうか?
【テーマ3】「芸術的価値」について:
(テキストは『分析美学入門』(ロバート・ステッカー/森功次訳)
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◎ディスカッションの内容(一部)
- 美的価値と芸術的価値の違いとは何だろう?
- 芸術的価値と非芸術的価値の違いとは何だろう?
- ロジックで説明をするのなら、脳波を測るとかでも良いのかな?
- 「芸術的価値」の説明をされたようで、説明になってないように感じる
全ての感想を記載できてはいませんが、雰囲気は伝わるでしょうか?
みなさんが普段見ている「アート」と呼ばれる“もの”。美術館の中にあるような具体的な事物から、関係性の作品になったり、インスタレーションになったり。だからこそ、「アートとは何だ!?」の疑問は深まるばかり。今回のツキイチは、ご参加頂いたみなさん、そしてこの記事をお読みになっているみなさんの、ちょっとした考えるきっかけになってくれたらなと思っています。(もしかしたら第2段もあるかも…!?)
★★そして…重要なお知らせ!!★★
11月17日(月)には、【テーマ3】のテキストの翻訳者である森功次さんをお招きして、オーディエンス筋トレテーブル#06が開催されます!(⇒参照)
ロプロプメンバーがツキイチテーブルであつかったものと全く同じテーマで、気鋭の美学研究者がわかりやすく解説してくださいます。名古屋で美学の話を聞ける、かなり珍しい機会です。ぜひみなさん、ふるってお集まりください。とっても、とってもおオススメです!!
【日時】2014年11月17日(月)19:00~21:00
【場所】長者町トランジットビル 2階 (名古屋市中区錦2-11-13)
【会費】500円
さらに、このイベントに引き続き森功次さんをお招きした懇親会も開催します。ざっくばらんなお話ができる場として考えていますので、ぜひぜひお越しくださいませ!!
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