2014年11月4日火曜日

【お知らせ】2014年11月19日(水)オーディエンス筋トレテーブル#07『カッコにいれずにアジアのことを考えてみる』の開催

アートの鑑賞者(=オーディエンス)として筋力アップするための講座「オーディエンス筋トレ」。今回は、愛知県美術館学芸員・石崎尚さんをお招きして、アジアの美術についてお話をうかがいます。


来年(=平成27年)は、第二次世界大戦の終結から70周年を迎えます。同大戦に関わる取り組みが各界で活発になることは必至で、美術界でも、同大戦をテーマに据えた展覧会が数多く控えているようです。

あらためて同大戦を振り返ると、日本は東北・東南アジア地域に多くの戦域を抱えていました。その戦禍は甚大で、大戦後の地域情勢にも大きな影響を与えたと言われています。

そこで今回のオーディエンス筋トレでは、同大戦後のアジア各国における美術表現に焦点を当て、いくつかの作品を詳解します。昨今の流動化する国際/国内情勢における“別の可能性”を想像するためのリソースとしてアジアを捉え直し、「アジアをカッコにくくらない」ための手がかり=ヒントを模索します。


◇イベント概要

実施日時: 平成26年11月19日(水)/19時~21時
講師: 石崎尚さん(愛知県美術館学芸員)

会場: 長者町トランジットスタジオ
愛知県名古屋市中区錦2-11-13
地下鉄「伏見駅」1番出口より徒歩5分
地下鉄「丸の内駅」5番出口より徒歩5分

会費: 500円
主催: Arts Audience Tables ロプロプ

◇お申込方法:こちらのフォーム(⇒参照)をご利用ください。
※イベント名は「11/19筋トレ07」とご記入ください


◇講師プロフィール

石崎尚(いしざき・たかし)さん
愛知県美術館学芸員。昭和52年、東京都三鷹市生まれ。多摩美術大学大学院修了。世田谷美術館、目黒区美術館を経て、平成24年より現職。彫刻を考えるグループ「AGAIN-ST」、企画ユニット「FILE-N」としても活動。三重県四日市市在住。


◇Arts Audience Tables ロプロプって?

名古屋を中心に、美術・ダンス・演劇・映像といった同時代の芸術文化を、鑑賞者(=オーディエンス)の立場から、ともに体験する・学ぶ・伝える場(=テーブル)を作る。そんな活動をしています。平成23年発足。


◇そもそも「アジア」って?

“Asia”という言葉自体は、古代フェニキア人が「太陽が出てくる地方」を指して用いた“Asu”に由来します(反対に「太陽が沈む地方」を指す“Ereb”が“Europe”の語源となりました)。

地中海から東のエリア(=非ヨーロッパ)をざっくり意味するだけだった「アジア」は、その成り立ちからして曖昧さを備えていました。数千年を経た今でも、地理/文明史/民族などさまざまな観点において、その定義は統一されていません。

日本語における「アジア」の定義も、ここ数百年で激しくその定義を伸縮させてきました。とりわけ大日本帝国においては、地政学的要請を受けてその地域概念が実体化され、こんにちの日本における「アジア」意識もその延長にあります。


0 件のコメント:

コメントを投稿