【レポート】ギャラリーホッパーテーブル#04「アイチのソツテン まるかじり3日間」 第2回:名古屋芸術大学卒展篇

※『アイチのソツテン まるかじり3日間』について→ http://bit.ly/1o7NFD6
※第1回:名古屋造形大学卒展篇 レポ→ http://bit.ly/1jCqctR
※第3回:愛知県立芸術大学篇 レポ→ http://bit.ly/1lds5Oo

2014年3月1日 愛知県美術館ギャラリーで 名古屋芸術大学卒業制作展におじゃましました。同期日 名古屋市民ギャラリー矢田と、名古屋芸大西キャンパスアート&デザインセンターでも開かれていましたが、ロプロプとしてはおじゃまできませんでした。

先週2/28の土曜日 同時刻に名古屋造形大卒展にお邪魔したのですが、名古屋芸大卒展は鑑賞者も少なく、静かでした、名古屋造形大の場合は、卒業制作展中に、卒業生の同窓会やらレセプションが開かれるので賑わっていたのでしょうか。




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今回の3/1の卒展ツアーは 大学生、芸大卒業生、現役美大生、美術フェチ・蒐集家、ロプロプ常連メンバー 8名程でミテマワルでした。

名古屋の芸術大学ごとのジャンル特徴は卒展にお邪魔すると顕著ですね。名古屋造形大はマンガ、アニメ、映像、デザインのジャンルで「造形」の時代的変遷が現れています。日本画、洋画、彫刻、陶芸までで卒業制作は37名でした。

名古屋芸術大学は美術学部、デザイン学部とあり日本画、洋画ジャンルで75名でした。今回のロプロプ卒展ツアーで感心を集めたのは、デザイン学部の卒業制作でした。大学生を中心とした若い感性には、洋画の増田奈苗さん《この私》の風景と溶け込む自画像。



洋画なのにインスタレーションともとれる佐藤元紀さん《理屈と干渉》は、自転車などの廃材リサイクルから派生する電動は理屈を捏ねくりまわして楽しいシステムでした。作家さんが会場にみえて電動伝達の実演を見ることができ、「理屈」も聞けました。



平林尚之さん《one second》はアニメで生と死 再生と破壊を端的に切り取った作品は同年代の芸大卒業生には納得の作品だったようです。



デザインでは10コースにジャンル分けがあり。

結構、ひねりの効いた作品がある一方で、想いだけが先走って伝わってこないものとか。地域情報誌のベタな表現の批評性のないものが目につきました。

纐纈雄士さん《理不尽・不条理の軽減/解消GOODS》は、アイロニーの効いたくせになる作品でした。



森良輔さん《御嵩町私的仕分け》 自分の住む町の文化財保護・紹介を皮肉くりつつ愛情に溢れた作品でした。



大西美典さん《OSEKKAI CARD》も海外からの観光客への新たな手助けを提起してました。



イラストレーションでの成田和紀さん《大砲鳥~航空機的巨砲主義のあれこれ~》のTAMIYAプラモデルでは市販されていない兵器・航空機など 凄まじい執念での紹介ぶりで、現行企業のアイテムを引用しつつ独自の世界を見せてくれました。




伊藤綾夏さん《四季時計》は非常に楽しく、こんなのあったらイイねと思わせる掛け時計でした。



ヴィジュアルデザインでの野村知可さん《さわる こっき》は国家的権威ではなく、風土に根ざした素材を生かした表現は、人間の暮らしと気質を上手く表現してました。




会場監視担当の卒業生が少なく、直接、作品の話しを伺えなかったのが残念でした。

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以下の皆さんがロプロプ賞を受賞し、N-MARK主催の「BLACK TICKET」を作品のそばに置かさせて頂きました(順不同)。


増田奈苗さん《この私》
佐藤元紀さん《理屈と干渉》
平林尚之さん《one second》
大西美典さん《OSEKKAI CARD》
森良輔さん《御嵩町私的仕分け》
纐纈雄士さん《理不尽・不条理の軽減/解消GOODS》
成田和紀さん《大砲鳥~航空機的巨砲主義のあれこれ~》
伊藤綾夏さん《四季時計》
野村知可さん《さわる こっき》

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ツアーの風景など。











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