住中さんを中心に、ごく一般のアートファンのかたや、地元のアート系市民団体のメンバーなどが対話をまじえつつ、有意義なひとときを過ごすことができました。
そこで行き着いた結論が、「それぞれの人が主役になれる」と、自然と多くの人々を巻き込んでいけると云うこと。
たとえば「廊下アートセンター」(2010年。ながのアートプロジェクトの一環として、住中さんが戸倉上山田中学校の廊下を改装し、アートセンターをつくった)では、当初、その場所をつうじてアートを提供することを念頭に置いていたそうです。
ところが、実際にそのセンターに常駐し、マスターとして生徒たちとふれあううちに、生徒たちが「歌を披露できる」「写真展をひらける」場に変容していったそうです。
普段のクラスでは主役(=運動部やいわゆる秀才など)の舞台からは外れている人が、主役になれる場所。
センターに常駐した後半の時期には、そういった場づくりに結びつくよう、取り組みをシフトしていったそうです。
その結果、住中さんが現地を離れたあとも、生徒たちがカウンターに立ってサロンのようになったり、(住中さん以外の)アーティストが滞在したり、センターに自体がゆるゆると学校に根付いたそうです。
センターを体験した生徒たちが地域で育つこと、その話を聞いたりイベントを見たりしたお父さんお母さんが「あれ、アートおもしろいかも」と思うこと、そして今の生徒の子供がまたいつかセンターに出会うこと。アートが小さく徐々にまちに浸透していくような、そんなイメージが浮かびます。
「アーティストのための場づくりは、もうだいぶすすんできたので、今度は、非アーティストのために場づくりがすすむ番では」(住中さん)長者町まちなかアート発展計画(⇒参照)しかり、各地でまちなかのアートプロジェクトが活発化するのも、自然な流れなのかもしれませんね。
最後に、わたしたちロプロプの活動にも通じるようなお言葉をご紹介↓
「とりあえずやってみて、やりたいことをどうやったらもっと楽しくなるのか試行する、そのループ自体を楽しむことがアートに繋がる」(住中さん)住中さん、参加者のみなさま、ありがとうございました!
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