2014年3月2日日曜日

【レポート】ツキイチテーブル#27のご報告

先日2/27に催しました2月のツキイチテーブルのレポートです。

今回のツキイチテーブルは、前々回、前回のツキイチテーブルなどで参加した河瀬さんから提案されていたアートは必要か?をトピックに語りあってみる回となりました。

河瀬さんは以前にとあるイベントで英語でプレゼンを発表する機会があり、そのとき発表したのが、今回のテーマでした。
元来からアートを観ることが好きだった河瀬さんは、あいちトリエンナーレ2013においてボランティアなどに参加したことがきっかけで、より様々な作品や展示などを観るようになり、そして様々な集まりに参加することで、多様な人と出会い交流するようになりました。

そういった中で体験したものは河瀬さんにとってはかけがえがないものでした。が、同時に
「私にとってアートは必要だったが、しかしアートを観ない人にとっては必要なのだろうか?」
公共美術館やトリエンナーレなど公共のイベントは、補助金など、税金によって費用の大きな部分がまかなわれています。
トリエンナーレやアートに関心がない人にとっては、必要といえるのだろうか、という疑問が残りました。


今回のツキイチテーブルの参加者は「学生時代に美学を専攻し、横浜のアートプロジェクトでボランティアを体験した人」「行政職員としてアートプロジェクトに関わったことがある人」「あいちトリエンナーレで制作ボランティアを体験した人」「文化政策を大学で学んでいる最中の人」「役者をしている人」「若き日より現代美術に関心を持ち続けている人」「長くアートの現場で活動し続けている人」「アートの界隈での人の集まりに関心を持つ人」など、多様な価値観を持った人が集まりました。



自ずと「アートは必要か」の問いは“誰にとって?”という定義のところからはじまり、大きく“自分にとって”“社会にとって”“人間にとって”というくくりとなりました。アートプロジェクトやアートの界隈での人の集まりに携わっていたことが、参加者全体に共通する所があったということで、“社会にとってアートは必要か”について、各々が体験してきたことなどを交えて議論が進む展開となりました。



進行役だった私、田中としてはもう少し時間があれば“自分にとって”や“人間にとって”アートは必要かということをそれぞれに掘り下げて聞いてみたいと思いましたが、2時間休憩なしで議論を続けて、終わった後も各々ツイッターやfacebookで考えを整理したり膨らましたりとしていたのが印象的でした。次回もまたテーマを変えてこんなかんじでやってみたいと思いました。
集中力を使いましたので、次回のツキイチはゆるめで行こうと思います。



(文責・田中)

0 件のコメント:

コメントを投稿