【レポート】N-mark共催イベント『西島一洋×林裕己 OPEN CROSS TALK-対談-』
7月21日、N-markさんと共催で「西島一洋×林裕己 OPEN CROSS TALK-対談-」を行いました。
イベントまでのいきさつと案内はこちら↓
http://blog.loplop.org/2013/07/open-cross-talk.html
ゲストの西島一洋さんと林裕己さんは、美術にもダンスにもパフォーマンスにも収めきれないポジションで、地元・愛知県を中心に長く活動してこられたお二人です。
まず開場すると、客席に普段ロプロプのイベントであまりお見かけしない顔がたくさん。丸刈りに近い女性、トランスジェンダーの方、何人かのちょっとコワモテなおじさま方など、実に多様でした。
これも西島・林コネクションなのでしょうか!さすがです。
西島さんと林さんはそれぞれ豊富な経歴をお持ちですが、今回はお二人が1988年に結成した、体現集団φAETTA(アエッタ)について主にお話しいただきました。
会場のバックには、お二人が路上で行ったいくつかの「名称不能行為」の映像が流されました。
例えば1997年に行われたイベント「行為∞思考」から、林さんが矢場町近辺で局部のみを覆った姿で腰を地面から上げずに移動する映像。また、西島さんが愛知芸術文化センター付近で、両手でようやく抱えられるくらい大きな鉄球(西島さんのトレードマークとも言えます)を転がしつつ半裸で歩く映像などです。
こうした「行為」の記録を見ながら、AETTA結成時のいきさつや、西島さんが以前書き留めた、自らの行為に関する数々のキーワードについてお聞きするうち、客席から活発に質問や意見が飛び始め、いつしか討論会のような様相に。来場者も交えたまさに「オープンクロストーク」状態です。
トピックは例えば:
・なぜこういう「行為」を行うのか?
・路上で/人のいない山奥で/ライヴハウスで行為を行うこと
・批評性について(社会に対する/自己の行為に対する)
・イベント「行為∞思考」から16年、今年10月に一宮の織部亭で行われる「行為∞思考II」の位置づけについて※1
・
・
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などなど。
発言者は、アートファンのほかに、名古屋で長くパフォーミングアーツの分野で活動されており、西島さんや林さんとも親交の深い浜島嘉幸さんや山田武司さん、また70年代にオルタナティブスペース「8号室」を運営していたことなどで知られる鈴木敏春さんらも。
そんな皆さんのやり取りの中から、さまざまな視点や、キーパーソンらの関係性などが見えてきました。
今回の対談は文字に起こす予定ですので、詳細は今しばらくお待ちくださいね。
ともあれ、お二人の「行為」は60年代のパフォーマンスやハプニングに「隣接」しており、その流れを汲んでいるものの、常に誠実に切実に更新されている「現在形の行為」だと感じました。
西島さん、林さんには長時間にわたりお話しを伺ったうえ、居酒屋山ちゃんでの打ち上げでも夜遅くまでご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
まだまだお二人には他の活動や、これまで関わってこられた周囲の方々の話しなど、お聞きしたいことがたくさんあります。
また、他にもお話しを聞いてみたい名古屋で活躍している方々が何人もいらっしゃいます。
美術館や画廊やメディアに取り上げられるものだけがアートの営為ではないと、頭だけで分かっていた頃にはもう戻れんのです...
その外側で脈打つものの豊かさ、濃度の高さがハンパ無いのです...
もっと知りたい!
いやー面白いです、名古屋。
一緒に名古屋におけるアートの生態系(過去の歴史~現在まで)を探索してみたい、という方はぜひロプロプに声をかけてくださいね。
※1「行為∞思考II オワリノイマ」
2013年10月18日(金)19日(土)20日(日)
一宮の織部亭にて開催予定。
https://www.facebook.com/aichi.performance.owarinoima
イベントまでのいきさつと案内はこちら↓
http://blog.loplop.org/2013/07/open-cross-talk.html
ゲストの西島一洋さんと林裕己さんは、美術にもダンスにもパフォーマンスにも収めきれないポジションで、地元・愛知県を中心に長く活動してこられたお二人です。
まず開場すると、客席に普段ロプロプのイベントであまりお見かけしない顔がたくさん。丸刈りに近い女性、トランスジェンダーの方、何人かのちょっとコワモテなおじさま方など、実に多様でした。
これも西島・林コネクションなのでしょうか!さすがです。
西島さんと林さんはそれぞれ豊富な経歴をお持ちですが、今回はお二人が1988年に結成した、体現集団φAETTA(アエッタ)について主にお話しいただきました。
会場のバックには、お二人が路上で行ったいくつかの「名称不能行為」の映像が流されました。
例えば1997年に行われたイベント「行為∞思考」から、林さんが矢場町近辺で局部のみを覆った姿で腰を地面から上げずに移動する映像。また、西島さんが愛知芸術文化センター付近で、両手でようやく抱えられるくらい大きな鉄球(西島さんのトレードマークとも言えます)を転がしつつ半裸で歩く映像などです。
西島一洋さん(左)と林裕己さん(右)
こうした「行為」の記録を見ながら、AETTA結成時のいきさつや、西島さんが以前書き留めた、自らの行為に関する数々のキーワードについてお聞きするうち、客席から活発に質問や意見が飛び始め、いつしか討論会のような様相に。来場者も交えたまさに「オープンクロストーク」状態です。
トピックは例えば:
・なぜこういう「行為」を行うのか?
・路上で/人のいない山奥で/ライヴハウスで行為を行うこと
・批評性について(社会に対する/自己の行為に対する)
・イベント「行為∞思考」から16年、今年10月に一宮の織部亭で行われる「行為∞思考II」の位置づけについて※1
・
・
・
などなど。
発言者は、アートファンのほかに、名古屋で長くパフォーミングアーツの分野で活動されており、西島さんや林さんとも親交の深い浜島嘉幸さんや山田武司さん、また70年代にオルタナティブスペース「8号室」を運営していたことなどで知られる鈴木敏春さんらも。
そんな皆さんのやり取りの中から、さまざまな視点や、キーパーソンらの関係性などが見えてきました。
今回の対談は文字に起こす予定ですので、詳細は今しばらくお待ちくださいね。
ともあれ、お二人の「行為」は60年代のパフォーマンスやハプニングに「隣接」しており、その流れを汲んでいるものの、常に誠実に切実に更新されている「現在形の行為」だと感じました。
西島さん、林さんには長時間にわたりお話しを伺ったうえ、居酒屋山ちゃんでの打ち上げでも夜遅くまでご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
まだまだお二人には他の活動や、これまで関わってこられた周囲の方々の話しなど、お聞きしたいことがたくさんあります。
また、他にもお話しを聞いてみたい名古屋で活躍している方々が何人もいらっしゃいます。
美術館や画廊やメディアに取り上げられるものだけがアートの営為ではないと、頭だけで分かっていた頃にはもう戻れんのです...
その外側で脈打つものの豊かさ、濃度の高さがハンパ無いのです...
もっと知りたい!
いやー面白いです、名古屋。
一緒に名古屋におけるアートの生態系(過去の歴史~現在まで)を探索してみたい、という方はぜひロプロプに声をかけてくださいね。
※1「行為∞思考II オワリノイマ」
2013年10月18日(金)19日(土)20日(日)
一宮の織部亭にて開催予定。
https://www.facebook.com/aichi.performance.owarinoima
(文責 なお)
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